3.2 同形再現打着禁止ルールについて(2)

然し面白いことには更に8、9と打着を進めると10の白の打着で第3-2-7図になるが、これが第3-2-4図の再現となる。故に白10は打着し得ない。故に白は劫ダテとして第3-2-8図の如く10と打てば12手目に7、9の黒を取ることができる。

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第3-2-4図 第3-2-6図 第3-2-7図
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第3-2-8図 第3-2-9図

更に打着を進めれば第3-2-10図の如く黒15の手でAに打てば第3-2-8図に戻るため、黒15は劫ダテを打たなければならない。

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第3-2-10図

故に長生は黒白とも劫ダテを必要とするから、劫と全く同様な意味のものとなる。
同形再現打着禁止ルールはかくの如く、劫のルールの一般化されたものであり、三劫四劫等のいわゆる循環形に対しても、同形が再現することがなく、ゲームは進行するのである。
「同形反復禁止」という表現もあるけれども、この表現ではどの手が反復点と解釈するかに疑問を生ずる恐れもなくはない。同形に重点があるのか、反復に重点が置かれているのかに若干の解釈の相違が生ずる恐れがあるので、何等疑問の余地のない「同形再現」の表現が優れている。

目次 ルール試案
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