5.5 同形再現打着禁止ルールと終局

中国式ルールで述べた如く、同形再現打着禁止ルールはそれによって囲碁のゲームが“絶対に循環に陥ることがなく、進行する”ことを意味する囲碁の基本原則であって、これには絶対に例外を許すべきではない。日本の慣習に合わせるために例外規定を設けることが色々検討されてきたけれども、其等は循環に陥ることがないことを論理的に証明したものはなく、如何なる特異現象を生ずるか分からない。従って論理的に説明のつけられない慣習のために、無証明で基本原則の例外規定を設けるのは余りにも危険であり、又囲碁の単純で自然なルールの美しさを傷つけるだけであると云わなければならない。
従って新ルール案では

交互着手ルール。除去のルール。同現再現打着禁止ルール。

を囲碁の三大根幹ルールとしてそれ等に対する例外規定は一切設定すべきではないとの立場に立つ。
それはまた台湾式と一致して国際囲碁ルールを設定するときの条件にもなるからである。
同形再現打着禁止ルールに例外規定を設けないものとすれば、仮終局後パス2回連続で終局とする規定は自然でもあり当然でもある。

目次 ルール試案
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