2.3.4 打上げ、トラズ三目(4) |
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然し其等の説明が正しいとするならば、着手によって自然にその結果に達しなければならない筈であるのに、双方が先手の着手を拒否する以上、不自然な説明にたよらなければならず、従って双方の先手着手拒否をみとめたままでは如何なる説明も厳密な証明にはならない。日本の慣習ではそのまま終局として第2-12-9図を3目の白地とみることにしてある。第2-12-10図の如く1目黒が増えるごとに白地を2目増すものとする。従って第2-12-10図は白の5目の地とみることにしている。 |
第2-12-9図 | 第2-12-10図 |
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日本棋院の判例も同様に規定している。後に述べる中国ルールでは3目相当となる。これは自然にその様に決着するのであることに注目しなければならない。トラズ三目の問題はルール如何によっては2目となることもあり得るため、ルールの性格をきめる重要な問題である。 |