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第2-21図はハネゼキとして知られる面白い形である。これは印の3目を白が取れば中の白は全滅し、黒が1の点に打着すれば逆に黒が全滅することが第2-22図からわかるであろう。従って印の黒は、このままで除去されない。この様な石を生というべきか。セキと云うべきがよいとは思うが、セキとは言葉で一般的に定義することが簡単でないことが分られよう。 |
第2-21図 | 第2-22-1図 |
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第2-22-2図 | 第2-22-3図 |
石の死活は従って可能性(潜在性)で定義することは極めて困難であって、簡単なきれいな規定は現在では考えられていないし、その可能性は期待できない。 ハネゼキの1の点を未解点として、何らかの解決することを主張する立場もあるけれども、双方が打着が不利と判断する点への打着は回避する自由を認めるべきであって、ハネゼキは従ってルール上は問題にならない。(但し打着を義務とする場合に問題があるが、義務とすればもっと決定的な問題を生ずる。) |