3.3 パス後の同形再現について(2)

先ずパスの直後に同形再現打着を許すとどうなるかを考えよう。
第3-4図の場合白64、黒65以後白72の後、黒73が妙着となり、白74黒75白76と2目を取る、黒77と取返して白パスとなる。しかるとき、パスの後であるから黒77(第3-4-3図と同形)の同形再現打着が許され、しかも白の方はそれを取返す手が第3-4-4図と同形となるため打てないことになり、左下の白は変死することになる。

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第3-4-1図
白石ハマSPACE2
第3-4-2図
白68 ツグ(65)
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第3-4-3図 第3-4-4図

これは不自然であると結論されるだろう。
次にパスの後は双方に同形再現打着を許すとすれば、第3-4-5図の黒77、79を取返す同形が許され、逆に左下の黒が取られることになる。又第3-4-5図の如き例は第3-4-2図の後黒はc点に打着して第3-4-6図となる。白78をパスした後、黒はこのままでは負けであるので、パスの後、双方が1回だけ同形再現打着が許されるから黒は79と打ち、白も80と取返す、故にここで無限循環となる。

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第3-4-5図
白78SPACEパス
第3-4-6図
白68 ツグ(65)
黒77 トル(76の右)
白78 パス
黒79 (75)
白80 トル(76)

この場合中国ルールではハマの数が問題にならないことに注意したい。1回の循環により黒石は2コ、白石は1コだけ除去されるが、中国式では勝敗に関係がないため循環形となるのである。

目次 ルール試案
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