3.3 パス後の同形再現について(3) |
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次にパスした方のみ、次の手番のとき同形再現打着を許すとどうなるかを考えよう。 第3-5-1図に於いて白1と劫を取り、黒2をパスしたとしよう。白3と取れば、黒は次の手番は同形再現が許されるので黒4と直ちに劫を取返すことが可能となる。これは劫を直ちに取返すので奇異な感じがするのであるけれども、パスの後の手番の時の同形を許すという規定からは可能となる。更に白がパスをしたとすれば黒6となり第3-5-3図となる。この時白7の手は白5がパスであるから同形再現打着が許され、直ちに黒6を取返して第3-5-1図に戻ることになる。故にこの場所で無限循環に陥ることになる。 |
第3-5-1図 |
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故にパスした方の次の手番に同形再現を許すと切角の無限循環を禁止しようとした考えがくずれることになる。 |