6.7 トラズ三目の例(2) |
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第6-12-1図はトラズ三目の形がそれ自体全体がセキとなっており、しかも白から消すことの出来ない劫材が存在する場合がそれである。 |
第6-12-1図 |
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第6-12-1図は慣習法に従えばトラズ三目の場所は打着せずそのまま白の3目の地とみなされるから、白1目勝となる。 台湾式で打着を進める場合を示そう。この場合に第6-12-2図の如く白が普通に3目にしてすてると第6-12-3図、第6-12-4図の如き経過で大ふり変りとなり、黒2目勝となる。
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第6-12-2図 |
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第6-12-4図 | 第6-12-5図 |
従って白は第6-12-6図の如く94で3-九に打たれなれけばならず次の如くなる。
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第6-12-6図 |
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この場合はトラズ三目は白1目の得点となるだけである。 故にトラズ三目は周囲の条件によって3目にも或は1目にもなり得るのであるから、打着せずに3目と規定することは自然ではない。従って台湾式或は新ルール案Iの如く、あくまでも打着によって決着をつけるべきものである。 |