2.3.7 セキの地及び一方ダメの問題 |
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セキの地の問題によく利用される図形に第2-17-1、2図がある。同図では明らかにA、Bの点は白の地であり、かつA又はBのいずれかは、白から何等の損もなく打着可能な点である。然し日本式のルールでは、セキに附随する地は数えないことになっている。然しセキを厳密に規定することは案外に困難であり、ルール作成の基本として、この問題は非常に重要な分岐点となる。 |
第2-17-1図 | 第2-17-2図 |
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これと性格を同じくする一方ダメの問題がある。第2-18図の1、2の数字の入っている点である。第2-18-1図はまさに白からのみ損なく打着出来る点であり、第2-18-2図、3図も夫々完全な目ではないけれども地とすべきか、或は一方から打着し得るいわゆる一方ダメと考えるか問題となる。これ等は中国流ではすべて打着する方の得点になる点になる。 |
第2-18-1図 | 第2-18-2図 |
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第2-18-3図 |
セキの地及び一方ダメを得点とするかしないかが、ルール作成上の重要な点となることを御注意載きたい。 この問題は、セキ、生、死を規定する立場と其等を規定しないでルールを作る立場に分かれる点ともなり、日本流の地とハマを中心とするルール作成の最も重要なポイントとなる。 |